
ダイコン(アブラナ科) 難易度:★★☆☆☆
日本人には欠かせない食材、通年我々日本人が食している野菜。特にこれからの
季節は鍋物やおでんで活躍します。ビタミンCを多く含み、春の七草の
「すずしろ」の名で親しまれている。実は薬草であり、解毒作用や
血栓防止作用がある。
- 種まきから発芽までの日にちが短いので栽培しやすい。
- 種まきは畑に直播きをするが、石や固い土などがあると根割れしやすいので、石を取り除きよく耕してから種をまくと良い。
- 耐寒性はあるが暑さに弱いので、まき時を守って栽培する。
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目次
ダイコンの品種の選定
最近では色々な種類のダイコンの種が販売されていますが、使う用途によって品種を選ばれた
方が良いと思います。例えばたくあんなどにする場合、それに適した品種が販売されていたり
します。私の知り合いで趣味でそば打ちをやっている人がいますが、その人は、新そばを
辛味ダイコンで食べたいからの理由で辛味ダイコンを大量に作っています。
我が家のおすすめの品種は
私がおすすめする品種はサカタのタネの味わい大根とトーホクの紅しぐれダイコンです。

サカタのタネ:味わい大根種袋

トーホク交配:紅しぐれダイコン種袋
上の味わい大根を作るのは今年初めてなのですが、ではどうしておすすめするのかと言うと、
毎年冬しぐれダイコンを栽培していて今年もそれにしようと思っていたのですが、プロ用での
販売のみで家庭菜園向けには販売されていませんでした。プロ用は種の容量が20mlと多いので
この冬しぐれブランドの味わい大根にしました。冬しぐれは収穫期を過ぎてもス入りにあたった
事がなく、長く収穫が出来るのでおすすめです。
また、紅しぐれダイコンですが、目的は甘酢漬けです。このダイコンの収穫期には必ずといっていい
程、我が家の食卓に登場します。紅しぐれダイコンの赤い色はアントシアニンを豊富に含むからで、
一般の青首ダイコンの約3倍の高い抗酸化作用があるそうです。
ダイコンまき時と収穫期
味わいダイコンのまき時と収穫期です。

紅しぐれダイコンまき時と収穫期です。

ダイコンの種まき
種まき前の準備
ダイコンの種まき1週間前に苦土石灰(まき量1)を施し、よく耕しておきます。完熟たい肥などは
一切施しません。私のダイコンの作り方は追肥で育てることです。
マルチは張る?張らない?
以前、私はダイコン栽培でもマルチを張り点まきをしていましたが、ダイコンの種が余ってしまい
もったいないので、いまはスジまきをして間引いた苗を楽しむようにしています。
皆さんはマルチを張る派ですかそれとも張らない派ですか。
ダイコンの畝を立てる
畝幅70cm~80cm、畝の高さ約15cmの条間約45cm~50cmの畝を準備します。

写真は畝幅80cm条間45cmの畝の高さ10cm位の畝です。
畝の高さは特に測っていないので大体です。畑の土を耕運機で良く耕し、小石などを取り除いて
畝を立ててあります。家庭菜園の本を忠実に守ったことはありません。畝の高さに関してはあまり
気にする必要はないと思います。それより株間や条間のほうが重要だと思っています。
ダイコンの種まきの様子
この畝の片側の条に味わいダイコンをスジまきでまき、もう片方の条に紅しぐれダイコンをまきます。

写真左側の条、紅しぐれダイコンの種を蒔きました。種間隔は大体2cm~3cmです。

写真右側の条、味わいダイコンの種を蒔きました。種間隔は紅しぐれダイコンと同じです。
種まき後、うすく土をかけてたっぷりと水をやり私は防虫ネットをかけます。防虫ネットを
かける目的は間引き苗を食べる為です。毎年この様にし、一切消毒しないでダイコンを
育てる事によって綺麗な間引き苗を採る事が出来ています。間引いた苗はチョット苦味が
あって生でサラダに入れて食べても良いですし、塩で少し揉んで浅漬けにして食べても
ご飯が進みます。

左側が先日蒔いたカブの畝、右側がダイコンの畝です。
ダイコンの発芽の様子
先週の日曜日にダイコンの種を蒔いて、水曜日の夕方畑に水遣りに行ったら、ダイコンが発芽
していました。今回は3日で芽がでましたね。

紅しぐれダイコン発芽、やはり赤いダイコンは赤い芽が出ます。

味わいダイコン発芽、青首ダイコンは普通に緑色です。
写真を見ていただいてもお分かりかと思いますが、最終的にはこの株間を間引いて20cm~30cm
にしていきますが、種まきのときは大変でしたが間引きなどその他の管理は非常に楽になります。
種は条まきにしてすべて使い切りましたので、間引き苗から大きくなったダイコンまで美味しく
食べる事ができます。
ダイコンの間引きと追肥のタイミング
ダイコンの種まきから発芽までの期間は例年3日~5日位ですが、一回目の間引きは本葉が2枚
位になったタイミングで行い、二回目の間引きは本葉が4枚~5枚になった頃にします。
私はこのタイミングで1回追肥します。そして本葉が8枚~10枚で一本仕立てにして、株間を
20cm~30cmにします。この一本仕立てのタイミングで二回目の追肥を行い以降追肥は
しません。
今年のダイコン栽培はズボラ栽培に挑戦
ダイコンの間引きと追肥1

左が味わい大根、右が紅しぐれ大根
今回は隣の畝のカブが全滅してしまったのでダイコンも同じく駄目なのでは?との思いが強く
様子を見ているうちに、1回目の間引きが遅れてしまい大きくなりすぎてしまいました。
本来であれば、毎年本葉が2枚のころ1回目の間引きをしていましたが、今年はなしにして
今現在、本葉は6~7枚なので1回のみの間引きで1回のみの追肥で栽培に挑戦して
見たいと思います。これが成功すれば、ホウレンソウに続きダイコンもズボラ栽培ができます。

虫食いも少なく葉っぱが綺麗なダイコンたち
防虫ネットの凄さが改めて分かりますが、ダイコンの葉っぱは綺麗です。若干の虫食いは
ありますが、全然気になりません。今度の休みに間引きそして追肥を行います。
間引きや追肥の様子もまたご紹介します。
ダイコンの間引きと追肥2
先日の休みに畑にいき、ダイコンの間引きと追肥をしてきました。

青首ダイコンです。

こちらは赤いダイコンです。
間引き苗を食べる為に妻が一生懸命に間引きしました。

ダイコン1回目の間引き後です。
今年は2回に分けて間引いてみようかと思っています。果たしてどうなるのか?このブログで
報告させていただきますね。

こんなに沢山の間引き苗がとれました。
その晩は当然、ダイコンの間引き苗を使った料理が出てきました。

我が家の定番、ダイコンの佃煮風

ダイコンを塩で揉んだだけの物
ダイコンの佃煮風はご飯の上にかけて食べるととても美味しいです。下は言わずと知れた、ビール
のお供、私のつまみです。間引いたダイコンは栄養価が高いそうで、この頃はちょっと苦味があり
尚且つ辛いんです。こんなつまみを作られた日にはどんどん進んでしまいます。
大根の大敵は
ダイコンの種をまいて発芽、少し苗が大きくなってきたときにやられてしまうのが芯食い虫です。
アブラムシもダイコンの大敵ですが、この芯食い虫にやられるとダイコンは生長しません。
アブラムシも芯食い虫も気温の高い時に活発に活動するので、気温の高いうちにダイコンの
種をまかない方が無難です。対策はやはり防虫ネットですかね。アブラムシにはあまり効果は
ないですが、芯食い虫にやられた事はないですね。
11月19日の大根の様子
昨日、仕事が早く終わり時間に余裕があったので、野菜の様子を見に畑に行きました。
大根も随分立派に成長してきてあともう少しで収穫できそうな感じです。

コチラが青首大根の味わい大根

コチラが紅しぐれ大根
大根の畝全体も元気一杯です。

大根の畝全体の様子です。
ダイコンの収穫と保存
ダイコンの収穫のタイミングですが、最初ダイコンの葉っぱは上に真っ直ぐに伸びていますが、
外葉が次第に下に垂れてきます。そのタイミングが収穫のタイミングです。しかし、ダイコンは一本
あればしばらくもつので、我が家では、「少し早いかな?」と思われる位から収穫を始めます。
何せ大量にダイコンを作っているのですから、これくらいの贅沢は家庭菜園をやっていないと
できません。後は地主さん達畑の先輩方とダイコンの交換をしたりしています。作る品種が違うと
味も違いとても面白いです。ダイコンはスが入ってしまうと食べられなくなるので、切り干し大根や
へそ大根などで保存したりしています。今年も作る予定なのでご紹介できると思います。
それでも消費できない時は、畑に穴を掘って、上の葉はすべて落とし穴に入れて保存します。
そのままの状態にしておくよりはまあまあ、長持ちします。
大根の初収穫
11月29日に畑に行ったら、収穫できそうなものがそれぞれ1本ずつあったので収穫して
きました。まだ少し小さい物が多いので半月位すれば収穫できるサイズになると思います。

味わい大根と紅しぐれ、それぞれ初収穫です。
味わい大根は大根サラダで紅しぐれ大根は甘酢漬けで食べました。大根サラダは畑で
作っているサニーレタスを下にしきつめて大根の千切りとホタテの缶詰をあえてマヨネーズを
少し混ぜたものですが、写真を撮り忘れてしまいました。また今度ご紹介させていただきます。

紅しぐれ大根の甘酢漬けです。
こちらは収穫した日に甘酢に漬けて、翌日に食べたので写真を撮る事が出来ました。
やはり、この大根の食べ方はこれが一番でしょうか。甘酢漬けなら日持ちもしますし、おかず
など無くてもこれだけでごはんが進みます。我が家の定番ですが、これ以外ですとかぶの
一夜漬けが最高です。
大根の収穫
畑に行くたびに大根を収穫していますが、中々減りません。ただ今年はズボラ栽培で追肥を
しなかったせいか大根が少し小さいです。我が家にとっては丁度いい大きさの大根が収穫
出来ています。

右は我が家の大根、左は頂き物の聖護院ダイコンです。
お隣さんにサニーレタスをおすそ分けで差し上げたところ、お返しに聖護院ダイコンに変身
して帰ってきました。こういうコミュニケーション好きです。今日は白菜も初収穫したので、
我が家定番の料理を作ろうと思っています。
2015年の我が家の大根栽培は終了です。
切干し大根を作ったり、ふろふき大根を作ったりで我が家の残りの大根はすべて使い切り
ました。あれだけ一杯あったダイコンも知り合いに差し上げたり、色々な料理で使ったりで
無くなってしまいましたので、2015年から栽培をしてきたダイコン栽培は終了となります。

最後に収穫したダイコンです。
毎年、ダイコンは寒い季節に食べれるように栽培していますが、畑に空きがあったら
冬以外の大根栽培もしてみたいですね。

ふろふき大根です。
