
ナス(ナス科) 難易度:★★★☆☆
漬物や焼きナス、麻婆ナス、味噌汁などなど色々な食べ方が楽しめる夏野菜の
代表格。食物繊維を多く含み、1000年以上も昔から諺に用いられたり、
お盆のときに用いられたりと日本人に愛されてきた野菜。
- ナス栽培に水と肥料は欠かせない、特に肥料を多く使用する。
- ナスは高温を好む野菜なので、早植えは厳禁。温かくなってから定植する。
- ナスの実に十分日光が当たるようにこまめに枝葉の処理を行なうのがポイント。また、風通しをよくする為に下葉は整理する。
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目次
ナスの品種選定
米ナス、長ナス、白ナス等々その土地で昔から栽培されていた品種が多いので品種選び
には迷いますよね。私のおすすめは上の写真の千両2号ナスと庄屋大長ナスです。

収穫したピーマンと千両2号ナス、庄屋大長ナス
上の写真を見ていただいてもお分かりと思いますが、この量が3日に1回収穫出来るんです。
我が家の今年の家庭菜園は千両2号ナスを3株、庄屋大長ナスを3株それぞれ栽培していますが、
例年は庄屋大長ナス6株のみを栽培しています。千両2号ナスも味は凄く美味しいですが、
日持ちが庄屋大長ナスに比べて短い気がします。庄屋大長ナスは柔らかくて日持ちもよく、
味もとても美味しいナスです。(あくまで私個人の感想ですが・・・)
ナスは苗を購入した方が簡単!
ナスの種まき

上のまき時と収穫期の表を見ていただいてもお分かりかと思いますが、私達が家庭菜園で
作るナスは2月中旬~下旬に種をまき苗を育成して、各販売店に並べられます。
実はこの種まきの時期が本当に大変です。私も3年連続でチャレンジをして収穫もそこそこ
できましたがその苦労の割には本当に大変なんです。では、何が大変なのでしょうか?
ナスの栽培には育苗器がないと難しい
ナスの生育には昼の温度と夜の温度を変化させて育苗するとのですが、ホームセンター
で衣装ケースを購入し、電気アンカを使って温度管理をしてみましたが、発芽はしましたが、
その後モヤシのような苗が完成。完全に失敗して苗を駄目にしてしまいました。
これが1年目の挑戦のことです。
育苗器があっても水や温度管理が大変で現実てきではない
次の年は育苗器を購入して種まきから再度挑戦してみましたが、育苗器の管理を
間違えてしまい、またもや苗が徒長してしまい大失敗に終わりました。原因は育苗器の
温度管理と水遣りのタイミングがうまくいかず、簡単にいうと育苗器が蒸し器のように
なってしまったのではないかと思われます。
折角苗が育っても育苗器から苗を出すタイミングを間違えてしまうと苗が枯れてしまう
そして、3年目。まあ、上手くいったんですよ。でもね、育苗器から苗を出すタイミングを
間違えてしまったり、温かい場所から一気に寒い場所へと苗を出したものだから苗自体が
順応出来なかったのでしょう。見事に枯れてしまいました。
育てている間はモヤモヤ感がずっと胸にある
これはどういうことかというと、苗を育苗している間は出かけていても苗の事が気になって
仕方がなく、温度は大丈夫かとかポットは乾いていないだろうかとか考え出すときりがなくて
仕方がありませんでした。
これは私の場合のことで、すべての人には当然あてはまりません
それからは、ずっと苗を購入するようにしています。
ナスの場合は接木苗のしっかりした物を買うようにしています。
我が地方の場合はゴールデンウィーク位にナスやトマトなどナス科の野菜を定植します。
タイミング的には2月の上旬から下旬の間に種をまかないとこの時期に定植することが
厳しいのです。私が出した結論はナス科の野菜は苗を購入するです。
※ただ、折角、育苗器を購入したのだからまた来年あたりチャレンジしてみようかな?
ナス苗の定植
苗を定植する前の準備
ナスは本当に肥料食いの野菜です。私のナス作りは苗は作らなくても、大体2月~3月位の
農閑期から始まります。我が家庭菜園穴掘りからですナス栽培予定の畝幅一杯に穴を掘り、
まずはシソやナスの枝など中々腐らないものやその年に整理した野菜クズなどを燃やして
灰にし、そこに収穫が終わって片付けるだけになっているブロッコリーやらを細かく砕いて入れて
いきます。3月位までは色々な捨てるもの(もちろん、野菜クズ中心ですが)を入れて、最後に
牛糞10体(40L×10)をいれて土を戻します。あくまでも大体の量です。その年の穴の深さや、
幅によって変わります。最後に苦土石灰をまき量1でまいて耕運機でよく耕して最後に穴の
開いてないマルチを張り前準備の完了です。(石灰のまき量はコチラの記事を参照して下さい。)
ナスのためだけにそこまでやるの?
実はこの作業をしている時に家庭菜園のお仲間が物珍しそうに見ていたんですよ、作業が終わり
ナスを定植、出来たナスを見て皆さんビックリしていました。(作った私自身が一番ビックリ
しましたが。)私自身も半信半疑だったんですよ。ただ、何かの時にナス農家の方の話をお聞きした
事があってそれで一度くらいはやってみようと思って実行したわけです。それ以来、毎年せっせと
ナスの為に穴を掘っている訳です。(来年、この記事もご紹介しますね。)
実はナスの為だけではありません
ナス栽培は毎年6株と決めています。畝の残りはオクラを栽培しています。オクラも肥料食いと
言われているからです。ナスとオクラセットで栽培をしています。
ナス栽培は3本仕立てで栽培しています
我が家のナス栽培は3本仕立てです。一番花の上下のわき芽を伸ばし、主茎と合わせて3本で
栽培するものです。写真がなくて分かりづらいと思いますが、この次の栽培時にご紹介したいと
思います。ナスは土が乾くと成りが悪くなるので、水遣りをマメにするようにしています。
追肥のタイミングは
ナスの追肥のタイミングはナスの花を見て判断します。雄しべが雌しべよりも出ている状態であれば、
肥料が足りているので追肥はしません。雄しべが雌しべよりも出ていない時のみ追肥します。
畑のスペースが許すのであれば
畑のスペースが許すのであれば、ナスの畝と他の畝の幅は少しあけたほうがいいですね。ナスやトマト
はかなり根が広がって行くので、根が張りやすいように、常にナスの畝の周りは土が柔らかいのが
理想です。我が家の家庭菜園は、結構広いのですが、毎年色々な野菜を作付けするので結局その
スペースが確保できません。
何故、ナスを6本栽培するのか
私は秋ナス用の苗を新たに定植するようなことはしません。場所が確保できないのが最大の理由
ですが、6本栽培してるナスのうち3本を7月下旬~8上旬に更新剪定します。更新剪定をすること
でその株からのナスの収穫が長くでき、秋ナスを楽しむ事が出来るからです。更新剪定後は追肥
を必ずするようにして下さい。途中で3本のナスの株からは収穫出来なくなるために、6本の株を
栽培しているのです。
我が家のナス料理の定番メニューは
我が家の毎年採れる大量のナスの消費方法は、ナスを適当に輪切りにして素揚げにして
揚げたら市販のめんつゆにつける。そして、冷蔵庫で冷やす。ただそれだけです。
色が落ちてしまってちょっとあれですけど・・・味はいけますよ。
後はそのめんつゆを使って素麺やうどんを食べる事ですね。夏場はさっぱりと食べたいんですけど、
さっぱりしすぎるのもチョット・・・なんて時におすすめです。まあ、ナスの使い道はいっぱい
ありますよね。今度またご紹介できればと思います。
