ハクサイ(アブラナ科) 難易度:★★★☆☆
冬野菜の王様。浅漬けに良し、炒め物や煮込み料理など万能、手軽に楽しめます。
忘れてはいけないのが冬場の鍋でしょう。冷えた身体がとてもよく温まります。
忘れてはならないのがキムチには欠かせない食材です。
- 冷涼な気候を好む代表的な野菜。その地方にあったまき時を守り栽培をする。
- キャベツは外葉を害虫に食害されるが、ハクサイは芯の部分を食害される。芯を食害されたハクサイは生長しないので、害虫から守ることが大切。
- 生育適温は15℃~20℃である。低温期に入る前にしっかりと結球できる葉数を確保したい。
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目次
ハクサイの品種選定
早生(わせ)、中早生(なかわせ)、中晩生(なかおくて)、晩生(おくて)とさまざまな種類の
ハクサイが出ていますが、我が家では2種類のハクサイを栽培しています。

中早生のオレンジクインハクサイ
中早生のオレンジクインハクサイです。名前の通り、中がオレンジ色でサラダでも食べれる位に
食味が甘くて美味しいハクサイです。中早生なので少し小ぶりですが、生で食べても甘く本当に
柔らかいハクサイです。大体このハクサイを20株~25株栽培します。

中晩生の晴黄90ハクサイ
そして、中晩生の晴黄90ハクサイです。名前のとおり、種まきから収穫まで90日かかる
ハクサイです。中晩生なので、1株も大きくボリュームがあります。我が家では鍋料理に活躍します。
このハクサイを大体20株~25株栽培します。
ハクサイはまき時を守って種をまきます
ハクサイはキャベツと違ってまき時(種をまく期間)が短いので、ご自分のお住まいの地域の
まき時にあわせて種をまく必要があります。ハクサイは気温が下がる前にある程度、葉が
必要なので、寒くなる前までに葉がある程度まいている事が重要なのです。
ハクサイの種まき
ハクサイのまき時と収穫期


ハクサイの種まきに必要なものとは?

6cmポットとトレー
キャベツ同様、6cmポットとトレー、種まき用の土を用意します。本葉が2枚~3枚になったら
9cm~10.5cmポットに移植しその後、本葉が4枚~5枚になったら畑に定植します。
まき方はキャベツとまったく一緒で、

オレンジクインハクサイの種(ペレット種子)

晴黄90の種
ポットの2ヶ所にくぼみをつけて、その穴に種をまいた後、土をかけてたっぷりと冠水する。

オレンジクイン種まきと土かけ(左下)
ハクサイの発芽は大体4日~5日位でしょうか。比較的に早く発芽をして大きくなります。

オレンジクイン発芽の様子

晴黄90発芽の様子
今年の種まきは何をやってもダメですね
今年の秋まきシーズンは何をまいてもあまり上手くいきませんね。ハクサイ苗もキャベツ同様に
徒長してしまいました。日照時間が短いので、苗に元気が無い感じです。
ハクサイの苗が徒長してしまったら
キャベツの時と同じようにハクサイも徒長してしまいました。葉茎菜なので、キャベツの時と
同じように、1本仕立てにはしますが、ほんとショックですね。
ハクサイの植え付け
1本に移植した苗が本葉4枚~5枚になった頃に畑に定植します。
畑の準備
定植2週間前に苦土石灰をまいて畑を耕しておき(まき量1)、定植1週間前に牛糞などのたい肥
をまいて畑をよく耕しておきます。
マルチを張る
キャベツ同様、マルチを張り乾燥や地温上昇の為、マルチを張ります。そして害虫の食害に合わない
為にも、定植して直ぐに、防虫ネットなどをしてやって、苗を守ります。

左が晴黄、右がオレンジクイン

ハクサイ定植後1週間目の様子
ハクサイその後の様子

ハクサイ苗も徒長してしまいましたがその後は順調です。
ブロッコリーやキャベツ苗同様、ハクサイも徒長してしまいましたが、その後は順調に育っている
様です。週末しか畑に顔を出せないので、畑に行くと必ず野菜についた虫の確認をします。
追肥の様子や収穫の様子もご紹介していきます。
追肥をする
やはりキャベツ同様、定植後2週間~3週間後と葉のまき始めの時期に追肥をしてやります。
今年は雨が降ったりで他の畑の作業が遅れていた為、定植後4週間後の追肥となりました。
追肥は別記事で書きましたので、そちらの記事をご覧頂けたらと思います。

あれだけ徒長していたハクサイもこんなに立派になりました。
定植後4週間で随分と立派になったハクサイです。大体どの株も均等に大きさが揃っているので
これから、余程のことが無い限り大丈夫だと思います。油断は禁物ですが、ネットをしていても
夜盗虫(ヨトウムシ)が2匹見つかりました。この虫は呼んで字の如く夜に活動する虫で、昼間は
地中若しくは葉の影に隠れています。

既に2匹も見つかりました。
見つけ次第捕殺が基本です。
はじめての野菜ゾウムシの被害
今まで家庭菜園をやってきて7年ですが、今年初めて野菜ゾウムシの被害をうけました。

ちょっとピンボケぎみですが野菜ゾウムシです。
畑では今まで見たことのない虫だったので分かりませんでしたが、家に帰ってきて調べて見たら
野菜ゾウムシという害虫みたいです。今日私は、マルチを張ったりしていたので、害虫の見回り
は妻に任せていましたが、小さい為に相当苦労していたみたいです。この害虫はハクサイの
新芽や新葉を食べるのでたちが悪いです。悪戦苦闘して数十匹の野菜ゾウムシを捕殺してくれた
妻には感謝です。
皆さん白菜の棘をご存知ですか?
皆さんはハクサイの棘をご存知でしょうか?スーパーや八百屋などでハクサイを購入しても棘は
無いかも知れません。棘はナスや赤いダイコンなど色々な野菜にもあるのですが、ハクサイの
追肥をしていて手がチクチクと痛くて仕方が無かったので、手袋をして追肥をしました。

新鮮な証拠!ハクサイの棘です。

ハクサイの棘が痛いので手袋をして追肥しました。
1回目の追肥が終了しましたので、今度はハクサイが蒔き始めた時に2回目の追肥をしたいと
思います。

ハクサイ定植後5週間の様子です。
ハクサイが立派に生長しています。このまま順調にいけば今年も美味しいハクサイを食べる事が
出来そうです。我が家は収穫まで防虫ネットをかけて栽培しています。今年は特に暖かいせいか
害虫がまだまだ結構います。注意をしながら様子を見ていきたいと思います。
1月10日白菜収穫
畑に行っては白菜を収穫していますが、今回は日頃お世話になっている方に差し上げる為に
白菜を6株程収穫してきました。

収穫した白菜です。
写真を撮り忘れて2株の写真しかありませんが、6株を6軒のお宅へ差し上げました。我が家の
場合は消毒をせずに野菜栽培をしているので、中に虫が入っている可能性が高く虫がいても
平気な方達に野菜のおすそ分けをしています。
1月16日ハクサイの様子
今週は雪の影響でまだまだ畑もぬかっていて入れませんので、先週の白菜の様子です。

外葉は枯れていますが元気な様子の白菜です。
ハクサイは外葉は枯れていますが、何枚か剥けば中は全然大丈夫です。残りの数もまだ沢山
あるので、一生懸命食べないといけません。浅漬けや炒め物などで一生懸命に消費している
のですが、中々減りませんね。
白菜の葉を上に持ち上げるようにしたり、新聞紙を帽子のようにかぶせたりして保存されている
方を良く見かけますが、私はズボラな為、防虫ネットを掛けるだけで保存しています。
毎年このようにして保存していますが、霜が降りても外葉を何枚か除くだけで全然大丈夫です。
べた掛けシートを掛けて保存しても同じように保存できましたので、やってみる価値はあると
思いますよ。
ハクサイ定植後の管理
葉物野菜の宿命でしょうか、アオムシ、ヨトウムシ、アブラムシなど害虫被害が耐えません。
特にハクサイは厄介でキャベツの場合は外葉を食害し芯は無事なのですがハクサイの場合、
芯が食害に合います。芯を食べられない為にも、防虫ネットがしてあるといえども、確認、駆除
が必要です。我が家はアオムシやヨトウムシを取る為に、割り箸を用意してあります。
ハクサイのように葉の柔らかい野菜は葉を傷めてしまう可能性があるので、割り箸で出来るだけ
葉を傷つけないようにして捕殺しています。
自然の冷蔵庫での保存
冬になると、ハクサイの頭の部分を縛っていたり、新聞紙で頭の部分をかぶせてしまうなど、
天然の畑の冷蔵庫で保存することが出来ますが、我が家の場合は新聞紙をかけるやり方
です。縛ったことはありません。
ハクサイを使った料理
カブのところでお話をしましたが、冬のテレビのコマーシャル、ほんだし活用術でハクサイと
豚バラのかさね鍋ですが、我が家の昔からの定番です。まあ、豚バラの変わりに我が家は
豚ロースを入れます。生姜を多めに入れてその上から大量のカブをすりおろし、ハクサイと
豚肉が見えなくなるくらいすりおろします。そして、このハクサイとカブの水分だけで、煮ていき
ます。ポン酢で食べると甘さが際立って本当に最高ですよ。その為に、我が家はカブの栽培も
やっています。また、大根でもカブの代用ができます。ハクサイの採れる時期になったら、
写真つきでご紹介できると思います。
白菜の収穫と我が家の定番料理
昨日、12月6日白菜を初収穫しました。

キャベツ2玉とオレンジクイン白菜1株
ダイコンも収穫してきたので、我が家の定番料理を作りました。
まずは、白菜と豚肉(今回はバラ肉とロース肉の両方を使いました。)を重ねて、適当な大きさに
切り隙間なくしきつめます。実は写真では分かりづらいですが下の段、上の段と分かれています。

上下2段になっています。
これに、大根をすりおろしてこの上にしきつめます。

小ぶりの大根1本を全部すりおろします。

一面にすりおろしたダイコンを汁ごと入れてしきつめます。
この大根をかける前に、すりおろした生姜(大さじ1杯)とほんだし(適量)が入っています。
後はふたをして煮るだけです。白菜と大根の水分だけで煮るだけで野菜の甘みも感じる事
が出来て美味しいですよ。我が家では本来、カブをすりおろしてこの鍋をするのですが、
まだ小さいので大根で代用して作ったりもします。ちなみに、この大根のすりおろしは皮ごと
すりおろしています。消毒は一切していないので安心して皮ごと使えます。

完成した白菜のミルフィーユ鍋です。
煮込むと大体半分位の面積になりますね。これをポン酢につけて食べるのですが、抜群の
美味しさです。皆さんを是非試してみて下さいね。
